
「京都らしさ」とは、何だろうか。
フリーマガジン「ハンケイ500m」を発行するユニオン・エーと京都新聞社は2020年3月、協業による新しいwebメディア『ハンケイ京都新聞』を開設しました。
京都に息づくさまざまなカルチャーを支える人々を「現代の職人」と捉え、その肖像を綿密な取材で紹介するフリーマガジン「ハンケイ500m」の強みである「今の『京都らしさ』の発掘力」と、報道機関としての京都新聞社が強みとする「正確なニュースの発信力」。双方の強みをクロスすることで、今の京都を生き、京都のカルチャーを織りなす個性豊かな人々の営みを、ユーザーの皆様にお伝えしていきたいと考えています。
今や国内外を問わず多くの観光客が「京都らしさ」に触れたいと願い、ここ京都を訪れます。一方で、膨れ上がる京都の人気ぶりは、1200年を超えて歴史を積み重ねてきた町に歪みを生じさせていることも否定できません。
「京都らしさ」とは、何だろうか。
わたしたち『ハンケイ京都新聞』は、今の京都を生き、京都のカルチャーを織りなす「現代の職人」一人ひとりの生き様こそ、「京都らしさ」を体現する物語だと考えています。
独自の哲学やこだわりを持ち、己の人生を懸けて「自分らしくあろう」とする「現代の職人」たち。彼ら彼女らの思いを知ることで、それぞれの「京都らしさ」を再発見し、そこに共通する精神の豊かさに触れて、日々を生きることの意味と喜びを、改めて考える。
『ハンケイ京都新聞』のコンテンツを通して、そんな体験を京都から発信したい。そして、ユーザーの皆様とともに「京都らしさ」を探り、その意味を考え続けるメディアでありたいと思います。
「人生100年時代」と言われる今日、生きることの意味が大きく問い直されています。
「自分らしくあろう」と京都で生きる多様な人々の物語から、わたしたち一人ひとりが「生きることの意味」を考えるための種が、きっと見つかると信じています。
2020年3月10日
ハンケイ京都新聞

