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疫病退散の祈りつないで、祇園祭が告げる「始まりの夏」 3年ぶりの「神輿渡御」と「山鉾巡行」
疫病退散を神に祈る祇園祭。今年は3年ぶりに、八坂神社の神輿渡御と、町衆による山鉾巡行が行われます。その裏には、新型コロナ禍にあっても懸命に祈りをつないできた、祇園祭を支える人々の変わらぬ思いがありまし…
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196年ぶりの晴れ舞台、祇園祭「鷹山」が巡行復帰 縁がつないだ夢への挑戦
鷹山保存会 理事長 山田純司さん いくつもの縁と思いを重ねて、いよいよその時が来た。江戸時代末期に相次いだ災禍で消失して以来、「休み山」として眠っていた祇園祭「鷹山」が今年、196年ぶりに後祭の山鉾巡…
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伝えたいのは「祇園祭の心」長刀鉾の稚児とともに、町衆の変わらぬ思い
長刀鉾保存会 稚児係 井尻浩行さん 「3年ぶりに巡行ができるのかと思うと、やはり独特の気分になります」。今も唯一「生稚児」を乗せ、常に山鉾巡行の先頭を行く「くじ取らず」の長刀鉾。稚児のお世話を担う「稚…
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受け継いだ伝統と新しい時代の合理性 祇園祭「鷹山」復興の軌跡、設計に込められた思い
■鷹山の実施設計を手がけた 末川協さん 大風雨による災禍で1826(文政9)年に失われて以降、資料や文献にその姿をとどめるだけだった鷹山。曳山(ひきやま)の中で最大級といわれる壮大な鷹山を、約200年…
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1万本の絹糸が生み出す西陣織「水引」 祇園祭を支え続ける京都の底力、鷹山復興の軌跡
■龍村美術織物 岩間利夫さん、大西聡さん 「動く美術館」とも呼ばれる祇園祭の山鉾巡行。華やかに飾る懸装品の中でも、ひときわ目を引くのが色とりどりの紋様に彩られた幕。度重なる災禍で失われた鷹山の幕「水引…
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祇園祭「鷹山」約200年の時を超え、山鉾巡行に来夏復帰へ
2021年5月下旬、京都府京丹波町。早くも梅雨入りを告げるように、ぬるい風が田園地帯を渡っていく。一角に所在する「安井杢(もく)工務店」の作業場内はその日、ひそやかな興奮と熱気に満ちていた。 3階建て…
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祇園祭「鷹山」復興の軌跡、ゼロから作り上げた囃子方の情熱
■鷹山囃子方代表 西村健吾さん 「コンチキチン」で知られる祇園祭の囃子。山鉾ごとに異なる曲で、個性豊かな韻律を奏でる。各山鉾に受け継がれてきた囃子は、祇園祭ならではの魅力のひとつだ。しかし鷹山は江戸時…