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ツウの甘味、ここに極まる。
■大人のための、甘いひと時。 近頃はコンビニにだって色々なスイーツが並んでいる。インスタ映えだかなんだか知らないが、青や緑やピンクのデコレーションが賑々しいスイーツたち。刹那的な享楽に浸るのもいいが…
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チーズケーキをめぐる口福論的考察(あるいは、おいしい記憶についてのあれこれ)
■ないものねだりは人の世の常 ナチュラルとかオーガニックとか、そんな装飾的な形容詞で「自然」というオーラをまとい、「無垢」を演出するモノは多い。ないものねだりは人の世の常。現代人の生活に不足しがちな…
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1枚の写真から始まる、巡礼のデイトリップ
■森に残る「古代の遺跡」 始まりは1枚の写真だった。森の中に屹立する、苔むした石造りの柱が写っていた。柱は四角く、アラベスクに似た模様が刻まれている。「鳥居」だというそれは、写真の中でさえあまりに独…
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スプーン1杯から始まる、金色のボヤージュ。
昔ながらの古書店が軒を連ねるアカデミックな雰囲気の中に、個性の際立ったカフェや雑貨屋が入り混じる。そんな独特の空気感に満ちた百万遍から、「五山の送り火」で有名な大文字を眺めつつ東へ進むこと数分。…
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鴨川こそ、京都の中心。(という独断)
■京都の地図をじっくりと眺めれば、誰にだって分かるはずだ。 京都の中心を通るのは、千本通でも堀川通でも、まして烏丸通でも河原町通でもない。断固それは、鴨川である。水源である北山の山中を始まりとして、…
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「激辛」とは言わない、 これは「飛び切り」である。
■その一滴は世界を変える。 お好み焼きやたこ焼きのことを、関西では俗に「粉もん」と呼ぶ。主には刻んだキャベツと小麦粉と卵。場合によっては天かすや紅ショウガなども。このあたりに、何を入れるかが、それぞ…
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京都の夏は「りんりん」なのだ。
■赤ちゃんから大人まで、優しさに包まれたいすべての人のために。 春から夏へ、季節は巡る。青葉がまぶしい5月、立夏を過ぎればいよいよ京都には恐ろしい夏が来る。京都の夏は、とにかく暑い。北、東、西の三方…