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〈祇園祭2022〉伝えたいのは「祇園祭の心」長刀鉾の稚児とともに、町衆の変わらぬ思い
長刀鉾保存会 稚児係 井尻浩行さん 「3年ぶりに巡行ができるのかと思うと、やはり独特の気分になります」。今も唯一「生稚児」を乗せ、常に山鉾巡行の先頭を行く「くじ取らず」の長刀鉾。稚児のお世話を担う「稚…
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【長刀鉾】「くじ取らず」で先頭を行く山鉾の代表格
祇園祭の山鉾を代表する鉾。鉾頭の長刀は、御所や八坂神社の方角に刃が向かないよう南向きに取り付けられている。7月17日の前祭巡行では、稚児が2人の禿を従えて鉾に乗る。稚児は町名が変わるごとに「太平の舞」…
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〈祇園祭2023〉綾傘鉾「棒振り囃子」の美しき迫力 「六斎念仏」の縁がつなぐ『風流』の精神
■綾傘鉾囃子方保存会 会長 山根正廣さん 副会長 原田一樹さん 赤熊(しゃぐま)の毛は燃えるように赤い。顔を真っ白な布で覆い隠し、手には5尺弱(約150センチ)の棒。身に纏う鱗文様の金蘭の法被が艶やか…
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【綾傘鉾】原初の山鉾の姿を伝える傘鉾
綾傘鉾は、祇園祭の山鉾の中でも珍しい「傘鉾」という形態の鉾。祇園祭の起源とされる869(貞観11)年の祇園御霊会に用いられた剣鉾と同じく、原初の山鉾の姿を伝える。1973年に壬生六斎念仏講中の協力によ…
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vol.07 扇子とロックのコラボレーション
日本は創業100年を超える企業が世界一多い国なんだそうだ。そうした100年企業が、当たり前にゴロゴロありそう、というか実際に歩いているとバンバン見つかるのが京都のすごいところ。そんな京都でもド級の老舗…
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vol.08 継承する「TOWAイズム」、その実践者として。
2012年早春、地元紙・京都新聞の朝刊に「TOWA社長に岡田氏」という見出しが踊った。三段抜きで顔写真が付いた大きな扱いの記事は「岡田専務が4月1日付で社長に昇格(中略)、営業、開発両部門の本部長を務…
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災害時に誰一人取り残さないために、垣根を越えて福祉と防災の連結を。「福祉防災学」のこれから
vol.07 同志社大学 社会学部社会学科 立木茂雄 教授 ひとたび発生すれば大きな被害をもたらす地震、ゲリラ豪雨が引き起こす河川氾濫や土砂崩れー。私たちの暮らしは、さまざまな災害リスク(危険性)と隣…