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「歳を重ねると、選択肢が絞られる。いい意味で、迷うことがなくなってきました」
明治43年創業の昆布の老舗。 おこぶ 北淸 4代目 北澤雅彦、北澤八重子 ■ルーツと自分が一致した 「以前、納屋町にあった昆布の店は販売店舗でした。今この南新地はかつての作業場、僕の生家なんです。22…
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「8席のカウンターの16個の目に見つめられている」
大阪仕込み、すっぽんが得意な和食店。 料理屋 しん谷 店主 新谷洋介 ■料理は「笑顔」で作るもの 兵庫県の川西市出身。料理上手な母親の影響で、作る側に興味を持つようになった。小学生の頃、母親の友人にお…
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「四条中新道」から、半径500mを歩いてまわる。
かつて京都の地場産業が繁栄していた頃、多くの往来があった商店街。 今は、一見ひっそりと静かな界隈に、少しずつ面白い人が現れて、 極小さな灯りがともり、付近を照らし始めている。レトロとモダンが共存する、…
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新しい豊かさは、家庭の食卓から。 伝統調味料「煎り酒」×京湯葉×京漆器。ステイホームで味わいたい、 京都の3つの老舗が培う歴史と伝統のエッセンス。
長引く新型コロナウイルスの影響は、現代人のライフスタイルに大きな変化を起こしている。家庭での食事の機会が増えた今こそ、改めて暮らしと食文化について思いを巡らせたい。京都の老舗酒蔵「山本本家」(京都市伏…
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「15歳から修業に入って、とうふ造りにのめり込んでいきました。親父に近づきたい一心で」
大豆本来の旨味にこだわった独自のとうふ造り。 永井の純とうふ 経営者 永井増治 ■88歳まで現役だった親父が目標 天秤棒を担いでとうふを売る、江戸職人の姿が暖簾(のれん)にはためく。 創業は幕末まで遡…
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「店は広げない。自然な応対でお客さんを迎えたいから」
みずみずしくソフト。地元で愛される老舗豆腐店。 北浦豆腐店 四代目 北浦裕二、北浦信男、北浦キヌコ ■当たり前のことを続けていく 理由は定かではないが、北野天満宮の周辺には昔から豆腐屋が多い。昔ながら…
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「京都らしさは、京都を外から眺めてみないとわからない」
和の伝統食を継承。京都初のねりみそ専門店。 ねりみそ工房 利香庵 店主 高橋宗孝 ■生き残った私にできることはなにか 髙橋宗孝さんは今日も、大鍋に向かってみそを練る。 「白みそを混ぜるのは京都だけ。味…