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「体力とガッツがすごい。あんな70代、見たことありません」
おばあちゃんが70歳から開業した、おはぎ屋。 巴屋 販売担当 湯上久雄 ■人と人をつなぐ、最高の遺産。 「おはぎ」とひらがなが染め抜かれた布が掛かった小さな店舗。地元で有名なのだろう、ひっきりなしに客…
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「代々続くお米屋さんを守ると約束したから、米粉のスイーツを始めました」
夫唱婦随で営む老舗米穀店のカフェ&アトリエ。 お米屋カフェ・ふぇ~る 経営者 廣瀬弘香、廣瀬敦敏 ■竹田街道を芸術の通りにしたい 竹田街道の西側にある、昔ながらの重厚な商家の構えを残す米穀店。その片隅…
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「歴史的な背景があるのが、フィンランドのパンの面白さ」
現地の味を再現。フィンランドのパン専門店。 キートス 店主 土持裕昭 ■食品は、その国の歴史そのもの ハパンレイパ、カリヤランピーラッカ。まるで呪文のような名前。これらはすべて、フィンランドのパンの名…
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「音楽もカレーにも正解はない。音も味も更新するのが楽しい」
カレーとコーヒー、音楽が調和する喫茶店。 喫茶イノ 店主 井上智恵 ■どこかの国の郷土料理みたいな懐かしさ 鹿ヶ谷通りに漂うスパイスの香り。芳香の先には、まるで個人宅のような一軒の店がたたずんでいた。…
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「キャベツを切るのは開店直前から。早くに切ると、アクが出て黒くなる」
学生や働く人、庶民の味方のお好み焼き屋。 ふくい オーナー 城崎以知子 ■たっぷり食べてほしいからお好み焼き 編集長Eが今号のバス停を五条壬生川に選んだのは、ここ、ふくいを取材したかったのが理由のひと…
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「携帯がない時代、酒場に行けば、世代を超えて人と会えた」
大将の漢気(おとこぎ)に酔う、隠れ家的酒肴の場。 松本酒場 店主 松本尚也 ■日本酒、神輿。大人の男の嗜み。 大和大路四条下ル二筋目の路地を西へ、スマホのナビと首っ引きでもたどり着けない路地奥(どんつ…
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「味をみて『やった!』と思う瞬間が嬉しい。お客さんの好みかはわかりませんけど」
料理屋やお茶屋の御用達、京漬けもの専門店。 紙谷商店 店主 紙谷昌一 ■手で漬けなければ、漬けものじゃなくなる。 漬物店といえば家庭向けが多い。しかし紙谷商店は、祇園に近い場所柄、料理屋さんやお茶屋さ…