-
「店は広げない。自然な応対でお客さんを迎えたいから」
みずみずしくソフト。地元で愛される老舗豆腐店。 北浦豆腐店 四代目 北浦裕二、北浦信男、北浦キヌコ ■当たり前のことを続けていく 理由は定かではないが、北野天満宮の周辺には昔から豆腐屋が多い。昔ながら…
-
おおいた和牛とアートのコラボ、始まる!
口に入れた瞬間、とろけるような食感とほどよい霜降りの芳醇な香りがジュワッ! 健康な牛の赤身本来のおいしさをしっかり味わうことができる「おおいた和牛」。幾度となく日本一に輝いてきたが、その魅力を知らない…
-
「親父が店に立てなくなっても、食パンだけは妻と作り続けます」
10年、20年来の常連さんばかり。家族経営のパン専門店。 白川製パン 二代目職人 渡部邦男、三代目職人 渡辺信弘 ■赤ちゃんのように生地を育てる。 1997年から2006年まで放映された、料理バラエテ…
-
「味や食感を保つ麺づくりは、しんどい仕事。だから、息子だけに代々伝える」
人気ラーメン店御用達、中華麺のエキスパート。 近藤製麺工場 経営者 近藤資郎 ■味が変わるから防腐剤は入れない 名だたるラーメン店が競合する京都、「近藤製麺」は業務用の製麺業者でありながら、ラーメン通…
-
「僕の料理は、その人の瞬間的な記憶に残りたい。そのために、なんでもする」
美山とつながる、ジビエが得意なレストラン。 Ristorante Miyama162 オーナーシェフ 神田風太 ■ご贔屓したら一生続く 店の名が京都と美山をつなぐ国道162号線に由来していると気づいた…
-
「京都の和菓子は、品が大切。継ぐ人は、その感覚を理解してくれていればいい」
江戸時代に創業、銘菓「きぬた」で知られる和菓子店。 長久堂 社長 横山長尚 ■菓子と菓銘、価値は五分五分 あんでもなく、素材でもなく、その姿形でも、全体の味わいでもない。「京都の和菓子は、品(ひん)が…
-
「『昔と味が変わらないね』は、『味があがったね』と解釈しています」
時代に合わせて進化する、おでんの名店。 蛸長 店主 河合達也 ■大麻布割烹着に蝶ネクタイ、ペティで切り分けて。 角の建物の窓から橙色の明かりがぼうっと灯る。「蛸長」と染められた暖簾をあげて中に入ると、…