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「非合理さえも伝統です。『京都の遺伝子』を守り続けたい」
山鉾巡行を支える、経験したからこその気配り。 長刀鉾保存会 稚児係 井尻浩行さん ◇ 祇園祭の山鉾で今も唯一、生稚児(いきちご)を乗せる長刀鉾。前祭巡行では「注連縄(しめなわ)切り」の役目を担い、23…
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京菓子職人の想いを的確にくみ取り形にした「菓子木型」で、京都の伝統を支える
■堀 和子(ほり・かずこ)さん 明治時代創業の堀九来堂の代表取締役社長。京都生まれの京都育ち。母が堀九来堂の娘で、幼い頃から木型や真鍮型などの製菓器具を身近な存在として育ってきた。三代目の夫や息子の急…
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屋根の上で厄を除ける鍾馗さん。京都で唯一の作り手は、瓦職人。
■浅田晶久(あさだ・まさひさ)さん 昭和23年、京都生まれ。祖父の代からの瓦製造業。京都で一番新しい瓦屋だが、今では手造りの京瓦を生産する唯一の工房を主宰。社寺や一般家屋の伝統的な瓦製造に加え、勘と経…
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「目で見てもわからないほどの木肌の削ぎを、素手で感じています」
温故知新、職人の手仕事による技が冴える桶づくりの老舗。 おけ庄 林常二郎商店 山本大輔 ■100年前の桶から昔の職人仕事を感じる。 大和大路通をはさんで、恵比須神社の斜め向かいに、桶の製造販売を手掛け…