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「映画館の風景や空気、座席の感触。いろんなものに結びついて、映画は記憶になる」
開業して半世紀、サブカルに強いミニシアター。 京都みなみ会館 館長 吉田由利香 ■映画で悩み、映画に救われる。 ライターKの偏見によれば、映画館がある街の品格は高い。オンデマンドでコンテンツをダウンロ…
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「花が咲いていたら『きれい』と思う。その感性が人を豊かにしてくれる」
藍皿に引き込まれて、古美術の世界へ。 古美術清水 店主 清水拓郎 ■無意識の美は、使って気持ちがいい。 東寺の南門の真向かい、ガラスのドアを開くと、足元の石像と目が合った。「これは田の神さん、鹿児島の…
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「体力とガッツがすごい。あんな70代、見たことありません」
おばあちゃんが70歳から開業した、おはぎ屋。 巴屋 販売担当 湯上久雄 ■人と人をつなぐ、最高の遺産。 「おはぎ」とひらがなが染め抜かれた布が掛かった小さな店舗。地元で有名なのだろう、ひっきりなしに客…
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「商売抜きで会いたい人がいるから、メニューを絞れないんです」
瓢亭で修行後、家業の食堂を継いでうなぎ屋に。 うなぎ料理 美登利 店主 松浦一彰 ■甘さを控えたタレは、父からの伝授。 『ハンケイ500m』恒例、編集部の街歩き。バス停東寺東門前に降り立った編集Nの、…
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「カップラーメンのない時代、残業食を毎晩100食は運びました」
高度経済成長期に工員さんを支えた大衆食堂。 相生餅 店主 乳原正明、乳原すみ子、乳原正弘 ■昔は、朝、久世から九条ねぎを売りにきた。 散歩好きの人なら、市内の複数個所で「相生餅」の看板を目にしたことが…