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「お芝居は人間を探求すること。状況によって心理が変わるのがおもしろいんです」
発足して63年目を迎える劇団。 人間座 代表 菱井喜美子 ■究極の役は母親 今も昔も学生の街・京都には演劇集団が多い。戦後まもなく京都大学に入学した脚本家・田畑実さん(故人)が1957年に結成した人間…
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「悔しくて、悔しくて。そのまま帰らずに2週間、砂浜に泊まりました」
閑静な住宅街にあるサーフショップ。 IMAGE SURF オーナー 福島洋介 ■死ぬまでサーフィンをやりたい 川は近いが海は遠い京都に、本格的なサーフショップがあるとは、正直、驚きだった。自身でペイン…
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「父がゼロから1を生み出す人なら、私はその1を100にしたい」
縫い目のないニットをセミオーダーでつくる工房。 天使のにっと 店主 秦紗由美 ■父は娘の私から見てもカッコいい 半地下の店の中央で、巨大なホールガーメント編機がグォーングォーンと音を立てる。この大きな…
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培った目利き力と技術で天然砥石を世に送り出し、京都、そして日本の刃物文化の伝統を支える
■土橋要造さん(つちはし・ようぞう)さん 1950年生まれ。1877年創業の天然砥石採掘加工「砥取家」の代表。子どもの頃から山の採掘場に親しんで育つ。大学卒業後、4年間会社勤めを経て、家業を継いだ。現…
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「作品を閉じ込めるのではなく、作品が秘めるストーリーを引き出すことで、イメージはさらに広がっていくんです」
■額装のプロフェッショナルとして、独自のアートを追求する岩滝絵美子さん 年齢を重ねるなんて素敵だ。「自分らしく」ファッショナブルなあの人は、いつだって美しい季節の中を生きている。 作品と対峙し、世界観…
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スプーン1杯から始まる、金色のボヤージュ。
昔ながらの古書店が軒を連ねるアカデミックな雰囲気の中に、個性の際立ったカフェや雑貨屋が入り混じる。そんな独特の空気感に満ちた百万遍から、「五山の送り火」で有名な大文字を眺めつつ東へ進むこと数分。…
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鴨川こそ、京都の中心。(という独断)
■京都の地図をじっくりと眺めれば、誰にだって分かるはずだ。 京都の中心を通るのは、千本通でも堀川通でも、まして烏丸通でも河原町通でもない。断固それは、鴨川である。水源である北山の山中を始まりとして、…