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「『継いでくれたから、死ぬまでこの味が食べられる』と、常連客に感謝されました」
妙心寺界隈のソウルフード、家族経営のラーメン店。 親爺 2代目 片桐和彦 ■親父の作るこのラーメンが大好き 老舗ラーメン店がひしめく京都にあって、一目置かれるのが妙心寺道にある親爺だ。今年で創業41年…
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「楽しければ、しんどくてもがんばれる。『楽しい仕事しかしんとこ!』って思ってます」
手づくりを追求、家内制手工業を続けるみそ専門店。 加藤みそ 経営者 加藤昌嗣 ■蔵の菌にも助けられました。 西陣の一角、路上に響く小学生たちのはしゃぐ声は、昭和の頃から変わらない。路面に向かう工場の奥…
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「15歳から修業に入って、とうふ造りにのめり込んでいきました。親父に近づきたい一心で」
大豆本来の旨味にこだわった独自のとうふ造り。 永井の純とうふ 経営者 永井増治 ■88歳まで現役だった親父が目標 天秤棒を担いでとうふを売る、江戸職人の姿が暖簾(のれん)にはためく。 創業は幕末まで遡…
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「味や食感を保つ麺づくりは、しんどい仕事。だから、息子だけに代々伝える」
人気ラーメン店御用達、中華麺のエキスパート。 近藤製麺工場 経営者 近藤資郎 ■味が変わるから防腐剤は入れない 名だたるラーメン店が競合する京都、「近藤製麺」は業務用の製麺業者でありながら、ラーメン通…
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「体力とガッツがすごい。あんな70代、見たことありません」
おばあちゃんが70歳から開業した、おはぎ屋。 巴屋 販売担当 湯上久雄 ■人と人をつなぐ、最高の遺産。 「おはぎ」とひらがなが染め抜かれた布が掛かった小さな店舗。地元で有名なのだろう、ひっきりなしに客…
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「味をみて『やった!』と思う瞬間が嬉しい。お客さんの好みかはわかりませんけど」
料理屋やお茶屋の御用達、京漬けもの専門店。 紙谷商店 店主 紙谷昌一 ■手で漬けなければ、漬けものじゃなくなる。 漬物店といえば家庭向けが多い。しかし紙谷商店は、祇園に近い場所柄、料理屋さんやお茶屋さ…
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「創業者である父と一緒に仕事ができたのが、私の一番の幸せです」
あん炊きから丁寧に 竹田街道筋のおまん屋さん ふたば菓舗 経営者 鈴木康之 ■奇をてらわない。『おいしいなぁ』と感じていただけたら その味を知った人は、車を駆ってでも買いに来る。決して、近所の人のため…