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「お金がないって、すごい力になる。なんでも自分で作りました」
地域に密着するベーグル専門店。 ナナホシテントウ 店主 松下晴美 ■好きなものに囲まれていたい 艶のあるパン生地。やわらかく、歯切れの良い食感だ。噛み締めると酒粕の甘い香りがふわり、広がった。 店名は…
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「四条中新道」から、半径500mを歩いてまわる。
かつて京都の地場産業が繁栄していた頃、多くの往来があった商店街。 今は、一見ひっそりと静かな界隈に、少しずつ面白い人が現れて、 極小さな灯りがともり、付近を照らし始めている。レトロとモダンが共存する、…
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「親父が店に立てなくなっても、食パンだけは妻と作り続けます」
10年、20年来の常連さんばかり。家族経営のパン専門店。 白川製パン 二代目職人 渡部邦男、三代目職人 渡辺信弘 ■赤ちゃんのように生地を育てる。 1997年から2006年まで放映された、料理バラエテ…
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「歴史的な背景があるのが、フィンランドのパンの面白さ」
現地の味を再現。フィンランドのパン専門店。 キートス 店主 土持裕昭 ■食品は、その国の歴史そのもの ハパンレイパ、カリヤランピーラッカ。まるで呪文のような名前。これらはすべて、フィンランドのパンの名…
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織物の街で働く人々の味方、暮らしに寄り添う老舗製パン所
■河戸晴美(かわと・はるみ)さん 京都市左京区生まれ。大正製パン所三代目河戸舜二さんのもとへ嫁いで42年(※2018年9月10日発行 ハンケイ500m vol.45掲載時)、大正製パン所店長として、パ…
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「生地はもちろん、中身もすべて自分でつくる。妻と『手づくりできないなら、つくるのをやめよう』と」
その数60種類! 品揃えが豊富な、小さなパン屋さん。 プラ・ビダ オーナーシェフ 植田陽彦 ■僕は、肉体労働がしたかった。 赤いビロードの王冠のように姫リンゴを戴くタルト。石挽の北海道産小麦で焼いたレ…
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「オーブンできれいに層が焼きあがる様子は、芸術性を感じます」
北海道で鍛えたオーナーが営む、クロワッサン専門店。 オルセット・ビアンコ オーナー 古川麻帆 ■舌の肥えた土地で自分の腕を試したい。 慎重に、ぶつけぬように。編集Nはうやうやしく持ち帰ってきたクロワッ…