TOWA presents 岡田博和ものがたり

vol.10 「ものづくり」の未来に向けて

「ものづくりについて語ることは私たちのこの上ない楽しみです」。TOWA本社・工場1階のメインエントランスには、ひときわ目を引く墨書の大きな額が掲げられている。躍動感に満ちた書は、超精密金型の製造から始まったTOWA創業者・坂東和彦の筆によるものだ。

「ものづくり」について語らうことを、無上の楽しみとするー。傑出した技術者であった坂東の信念は、まだ見ぬ新しい世界を目指し、挑み続けることに心躍らせる冒険者の精神にも似ている。わずか30人のメンバーで始めた「東和精密工業株式会社」創業から44年。TOWAはいまや従業員数700人を超え、国内外のグループ会社合わせて約2000人のメンバーが集うグローバル企業へと成長を遂げた。

スマートフォンや自動車など生活のあらゆる場面で使われている半導体。その歴史は、絶えることのない技術革新に支えられてきた。TOWAは半導体の進化の歩みの中で、複数箇所から樹脂を供給する「マルチプランジャ方式」、微細化する高性能な半導体に対応した「コンプレッション(圧縮)成形方式」など、独自開発の技術による画期的な製品を生み出し続けてきた。回路線幅が1㎜の100万分の1にあたるナノメートルの微細な半導体チップを樹脂で覆うモールディング装置では、60数パーセントの世界トップシェアを誇る。京都発のものづくりメーカーとして、TOWAの存在感はますます大きくなっている。

TOWAのアイデンティティと言える「ものづくり」の精神を次の世代に伝えるため、代表取締役社長の岡田博和は長年、『TOWAアカデミー』の設立を構想してきた。TOWAのものづくりの原点である超精密金型について、岡田は「半導体製造装置や製造工程の自動化技術の開発など、これまでにTOWAが成し遂げてきた数々の技術革新のコア技術は超精密金型にある」と語る。
連綿と受け継いできたコア技術と、「ものづくり」の精神。過去から現在、そして未来へと継承するため、2023年から『TOWAアカデミー』設立に向けた準備をスタートした。

「人々が絶えず継承し伝えてきたからこそ、京都の多様な文化は時代を超えて今日に残っていると思うのです。ものづくりも、本当に一緒です。これからの未来を考えた時、創業以来TOWAが育んできた精神は、ものづくりメーカーとして永遠に失ってはいけない根幹だと感じています」。
直向きに「ものづくり」に向き合う信念と、常に挑戦を続ける揺るぎない情熱。時代とともに環境が激しく変容する中で、変わらぬ「ものづくり」の精神が、TOWAの技術と文化を育んできた。「ものづくり」について語ることを「楽しみ」とする心の内に、不易流行の神髄が宿っている。


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