KYOTO Next Award

『KYOTO Next Award』オール京都で、次の時代を創造する循環を目指して

京都が培ってきた伝統と革新。1200年を超える歴史や文化と、その中で育まれてきた進取の精神が結実した「京都ブランド」は、今や世界に知られる存在となっている。社会が加速度的に変化する中、これからの未来をどう描いていくか。「京都ブランド」が体現するビジョンには、さまざまな社会的課題を考えるためのヒントが宿っている。

『KYOTO Next Award』は、そんな「次の時代(Next)の京都ブランド」の担い手を発掘する未来志向の取り組みとして、2023年3月、新たに創設された。2007年から15年に渡って京都ブランドの担い手を表彰してきた「京都創造者大賞」の後継事業として、京都府・京都市・京都商工会議所の3者によるオール京都で、一歩先の未来を創造するアクションを広く発信する狙いだ。

“兆し”である未来の担い手を“発掘”し、オール京都で“表彰”することで、次の時代の創造につなげる“波及”を生み出す。『KYOTO Next Award』は、次の時代(Next)の創造を生み出す循環を目指している。その創設にあたり、改めて2004年に策定された「京都創造者憲章」の精神に立ち返ったという。憲章にうたわれている「独創」や「新たな創造」など将来性を表す言葉をエッセンスとして、「未来の京都」を創造するポテンシャルや期待にフォーカスしたアワードとして位置付けた。「Next」というコンセプトには、「京都創造者大賞の理念を引き継いだ次なる表彰」であり、「次代の京都を担う取り組み」によって「近未来の京都を創造する」という意味が込められている。

『KYOTO Next Award』の選考基準は「未来、課題解決、京都」という3つのキーワードだ。▽未来を豊かにすることが期待できるか▽課題解決の取り組みが行われているか▽京都への想いがあるか、という3つの視点で、選考委員による書面審査とヒアリング審査を行い、受賞者を決定する。

募集対象の広さも『KYOTO Next Award』の大きな特徴と言える。個人・法人・団体を問わず、それらの商品や作品、技術、サービスなど多様な形態を対象とした。条件は▽日本国内または世界に向けて、京都のイメージアップや課題解決のために、今後貢献することが期待できること▽活動拠点が京都府内にあり、今後も府内での活動を想定していること、という2つのみとしている。
自薦のほか、『KYOTO Next Award』を主催する京都ブランド推進連絡協議会表彰委員会事務局と業界団体や府内の自治体、地域メディアなどが連携し、他薦による応募も受け付ける。

応募申請は5月31日までの期間、公式HPの専用オンラインフォームから行う。書面審査、書面審査通過者に対するヒアリング審査による選考を行い、最優秀賞1点(副賞:活動助成金50万円)、優秀賞数点(副賞:活動助成金20万円)を決定する。2023年9月以降に表彰式を行い、受賞者に表彰委員会連名(京都府・京都市・京都商工会議所)による押印の表彰状が贈られる。

『KYOTO Next Award』について詳しくは、公式HP(https://kyoto-nextaward.kyo.or.jp/)または、京都ブランド推進連絡協議会表彰委員会事務局(TEL:075-341-9773 E-mail:taisyo@kyo.or.jp

【KYOTO Next Award 応募概要(pdf)】

■ “京都スピリット”で未来の価値創造を

京都商工会議所 稲垣繁博 常務理事

新たに創設する『KYOTO Next Award』は、「京都の未来」に着目した取り組みです。先人が守り伝え、今に継承されてきた京都の価値を「京都ブランド」として顕彰してきた「京都創造者大賞」の精神を引き継ぎ、これからの京都を担う新たな可能性を探りたいと考えています。
長い歴史とその中で培われた多彩な文化が息づく京都には、コストパフォーマンスや効率など、既存の価値観では測ることのできない独特の奥深さがあります。いわば「京都スピリット」とも言える奥深さを踏まえ、新たな一歩を踏み出していこうとする挑戦が、京都の未来の価値創造につながっていくと期待しています。
『KYOTO Next Award』を通して、まだ出会ったことのないような「これぞ新しい京都」と呼べる事業やサービス、技術などの多様な価値を、国内外に広く発信していきたいと思います。


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京都ブランド推進連絡協議会表彰委員会事務局