〈縁の下の力もち〉

法被(はっぴ)姿のいなせな俥夫(しゃふ)たちが地域の安全を願い、人力車を走らせる

■石井義之(いしい・よしゆき)さん=写真右
「えびす屋」で36歳から人力車をひき始め、2006年に東山店が出来てからは「えびす屋東山」所長として人力車55台、総勢60名の俥夫を束ねる。「より地域に貢献したいから。昨年(2016年)9月からはAED搭載の人力車も走らせている」と石井さんは話す。

ピカピカの車輪の人力車が路地や坂道を軽々と走る姿は、京都の観光地の名物でもある。観光人力車の「えびす屋東山」では、銀閣寺から三十三間堂までのエリアをカバーし、見どころや穴場まで心得た俥夫たちが揃いの法被姿で人力車を走らせている。

俥夫を志すのは、人に喜んでもらうことを生きがいと感じる若者が多い。安全第一で、お客様に寄り添うことはもちろんのこと、地域社会に対する感謝の心を育むのが「えびす屋東山」所長の石井義之さん。「俥夫の経験が、彼らの将来の夢に役立つ」と、彼らを全面的にサポートする。

「東山は高齢者の方が多く、狭い路地が特徴。そういう場所を走らせてもらっていることを、常に意識しています」。人力車後部には『子ども110番』のステッカーを貼り、『ゆっくり走ろう京の道』の幕も掲げる。住宅地ではお年寄りや子どもたちを見守り、声かけもする。

俥夫は全員、緊急時の対応からAEDを使っての心臓マッサージ、心肺蘇生までの講習も受け、今年(2017年)1月には市民用消火栓を使う放水訓練に5人の俥夫が参加した。地域のAEDや消火栓の場所も心得ているから、万一の際もいち早く対応できる。

地域安全の心強い助っ人として、今日も元気な俥夫たちが、地域パトロールも兼ねて人力車を走らせている。
(2017年5月11日発行ハンケイ500m vol.37掲載)

<共同編集長コラム>

東山の高台寺から円山公園に抜ける「ねねの道」。石畳が敷かれた道の上、着物姿の観光客を乗せた人力車が行き交う風景は、桜舞う春にはとりわけ風情を感じます。ぐいぐいと力強く人力車を曳く俥夫たち。その日に焼けた笑顔も、京都の思い出を一層魅力的に引き立てるもうひとつの「観光名所」かもしれません。俥夫たちを束ねる「えびす屋東山」所長の石井義之さん。観光客のみならず、地域に住まう子どもやお年寄りにも目を配る姿勢に、おもてなしの心を実感しました。(龍太郎)

私も力もちです!

「えびす屋東山」と同じ東山区に本社を構える三洋化成も、地域社会に対する感謝の心を大切に、安全第一で、お客様に寄り添いながら、暮らしや産業の様々な分野を支えています。

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