〈祇園祭を支える職人の技〉

【北観音山】青々とした真松を掲げ、後祭の山鉾巡行を行く

青々と松葉を茂らす真松を掲げる北観音山。古くは南観音山と年ごとに交代で山を出し、車などの部材も融通し合っていた。鉾町である六角町(中京区新町通六角下ル)はかつて三井家と伊藤家(松坂屋)という富豪があり、江戸期には巨額の出資を得て懸装品の充実に努めたという。当時の趣を伝える白壁の収蔵庫は、1階に山の部材、2階に懸装品が納められている。

例年719日に行う山建ては、早朝の午前6時に作事方らが集まる。全員で御神体の楊柳観音像を拝んだ後、部材を蔵から運び出し、会所前の道路で組み立てる。

くぎを使わず縄だけで巧みに櫓を組み上げていく、北観音山の作事方(2017年7月19日撮影、京都市中京区新町通六角下ル)

作事方の笠原清美さんは「山を大事してほしい、というのが一番の願い。祭が好きな人たちが関わり、出来る範囲で構わないから力を合わせる。作事方の後継者を育てるのが、これからの仕事です」と語る。

【動画で楽しむ祇園祭】(京都新聞動画ライブラリ)
▽祇園祭 後祭の山鉾巡行(2019年7月24日)

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